相沢さん10
行きつけのバーに連れてきてくれた苺ボーイ。
結構本格的なバーでした。
マスター以外に人がいない、暗い…!!お酒がいっぱい並んでるー!
バー初心者のきのしたは大興奮。
苺ボーイ「座りなよ(笑)」
きのした「う、うん!なんか物珍しくて(笑)」
苺ボーイ「なに飲む?」
きのした「え!頼み方わかんない!」
初心者丸出しで恥ずかしい…
マスターの目の前のカウンターでこの会話繰り広げてます。
マスターが「どんな味がいいとかありますか?」て聞いてくれたので、
きのした「甘いのがいいです!」
普段はビールばっかりです。とりあえずビール!の人間です。
甘いお酒なんて全然飲まないんだけど、甘いお酒飲んだら可愛いかなって思ったので(笑)
マスター「どういう甘さがいいですか?フルーティな感じだいいですか?」
きのした「いいですね!フルーティ!それでお願いします」
マスター「カシスオレンジとかいかがでしょう?」
きのした「カシスオレンジ…」
カシオレってやつですね。
バーに来てカシオレ~?て顔してしまったんでしょうね。失礼な女ですみません。
マスターが笑って「うちのカシスオレンジは絞ったオレンジを使うので美味しいと思いますよ?」と言ってくれました。
きのした「じゃあ、カシスオレンジお願いします」
苺ボーイはジントニック頼んでました。なんか濃いめでとか言ってた気する。
お通しか?待ってる間にオシャレに盛られたチーズっぽいものが出てきました。
食べていいのか?て顔してたんでしょうね。マスターが「どうぞお召し上がりください」って言ってくれました。
もさもさチーズを食してるきのしたの横で苺ボーイがマスターに話しかけてます。
行きつけのバーって言ってたもんな~と思ったのも、つかの間。
苺ボーイ「〇〇って話なんですけど、この間来た××が~、あ、俺ここ来るの2回目なんですけど」
2回目???
2回目で行きつけになるのめっちゃ面白いんですけどー!
苺ボーイかっこつけたかったんだなぁ…と内心で思ってなにも言わなかったです。
マスターが頑張って話合わせてくれてる感じがめちゃくちゃお疲れ様ですって感じでした。
おそらくマスター苺ボーイのこと覚えてなかったよね。察した。
しばらく待っていると、カシオレがやってきました。
よくみるやつと違う。
グラデがめっちゃ綺麗~!
味もめっちゃ美味しくて、「わ!おいしい!」思わず声に出てしまいました。マスターも喜んでくれてるようでした。
すると、他のお客さんが来ました。
年配のサラリーマンのおじさん3人組って感じでした。
こちらの方々は確実に常連っぽかった(笑)
サラリーマンの相手をマスターがしてたんですが、
その間、苺ボーイときのした。無言。
まさかの無言。
え?喋ることないの?
カシオレをちびちび飲むきのした。
きのした「ジントニックって美味しい?」
苺ボーイ「飲んでみる?」
きのした「じゃあ少しだけ」
普段は絶対人が口付けたものとか飲まないんですけど、この時はなんか飲めました。
おそらく、きのしたも苺ボーイのこといいなって思い始めてたんだと思います。
(今思うとなんでいいなって思ったのか全然わからないんですが………)(お酒の力ってすごいね)
きのした「あんまり美味しくない…」
飲ましてもらったのにこの感想です。
サラリーマン達が隣で盛り上がっています。
サラリーマン1「ねえ!お嬢さん、お嬢さんもそう思うでしょ!?」
きのした「へ!なにがですか!?」
サラリーマン2「ちょっと〇〇さん、酔って他のお客さんに絡むのやめてくださいよ~!」
サラリーマン1「ごめんねぇ~、娘にお土産を買って帰ろうと思ってるんだけど。寿司は女の子的にどうなの!?」
きのした「わたしだったらめっちゃ嬉しいっす」
サラリーマン1「だよねー!?」
寿司いいね。
まあ、いいんだけど。
サラリーマン空気読んでくれ、わたしは男と来てるんだよ!!!
そして苺ボーイも何か言えや!!!!
あははは、と愛想笑いしてるきのしたに救世主が現れました。
マスター「次、なにか飲まれますか?」
マスター!!!!!!!!!!
すっと話を遮断して嫌味のない感じできのしたに話しかけてくれました。
えーん。普通にマスターに惚れそう。
流石接客業のプロですね~。
きのした「またフルーツ系お願いします」
サラリーマンのおじさんたちもまた自分達で飲んで盛り上がってました。
苺ボーイは、手元のお酒を見つめていました。
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