尾形さん08
尾形さんとドライブデートに行くことになったきのした。
ドライブ、車の中での密室。男と二人。
襲われる恐怖よりも沈黙という二文字が怖いきのしたです。どうも。
自己紹介風に始めてみました。
今回のデート先、結構遠いんです。
二時間半くらい車で二人きりというわけです。
過去、ふたりの男とドライブしましたが、散々な結果だったわけです。
なのに、きのしたはまたドライブという名のデートをするようです。
場所が遠いということもあり、朝早くから出掛けようという話になりました。
きのしたの特技は早起きなので、むしろ朝型人間なので、有難い申し出だと思いました。
８時半に駅集合。
きのした30分前に着く（現在午前８時）
人を待たせるのが苦痛なので早く来てしまうんです。
あと30分あるし、音楽でも聴きながら待つか～、とイヤホンを取り出しました。
その時、ふと駅の駐車場を見ると一台の車が止まっていました。
もしかして、尾形さん？と思ったのですが
ごめんなさい。尾形さんの顔を忘れてしまっているきのした。
車に乗っているのが尾形さんかわからない………
ＬＩＮＥで確認するにしても、もし尾形さんじゃなかったら、コイツこんな早くから連絡してくるなよっていう感じになるじゃないですか。
そこできのしたが何をしたかというと
答えは、「気づかないふりをして音楽を聴き始めた」でした。
10分前くらいに着きましたってＬＩＮＥしようと決めて駅に佇むことにしました。
するとその車が動きだし、きのしたの前まできました。
運転手が窓を開け、おはよう、と笑いかけてくれました。
尾形さんでした。
顔覚えてなかったなんて言えないので、
きのした「え！早いですね！気づかなかったです！」
今気づいたっていうふりしました。
きのしたですら30分前からいたっていうのに、尾形さん一体いつから待ってたんですか。
ある意味、気が合うのかなってポジティブに受け止められました。
好感度が上がってると何されてもポジティブに受け止められるよね。
尾形さん「朝ごはん食べた？」
きのした「食べました！尾形さんもしかして食べてないですか？」
尾形さん「うん、途中でコンビニ寄っていい？」
きのした「いいですよ！わたしも飲み物買いたいです」
きのしたは、朝ごはんは家でちゃんと食べてくる派です。
朝ごはん食べる時間をちゃんと確保したいです。
コンビニでおにぎりを買って食べながら運動する尾形さん。
なんだかワイルドって思いました(フィルターってすげーな笑)
尾形さんと二時間半の道のり、どうなるかと少し心配していたのですが、沈黙になることはなかったです。
なかったのですが、
「ラグビーが好きなんだよね。〇〇っていう選手が～うんたらかんたら」
「〇〇選手の引退の時のセリフがさ～泣けるんだよ～うんたらかんたら」
「音楽は、俺、洋楽しか聴かないんだ。●●っていうバンドのライブに行ったんだけど～うんたらかんたら」
正直、マイナーなネタばっか振られて、「へえ」「へえ」「へえ」トリビアの泉かよっていう反応しかできなかったです。
沈黙がつらいと思ってたんですが、興味がわかない話をされるのもめっちゃつらいということを学びました。
〇〇選手の引退のくだりではモノマネまで披露してくれるというＶＩＰ待遇でした。
なんて反応すればいいかわかんなかったよ……尾形さん。せめて野球とかサッカーならわかるんだけど……いや詳しくないけど………（灰になる）
早く牧場に着いてくれ～～～
きのしたの心の叫び。
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