狩野くん03
きのした「狩野くんですか?」
狩野くん「はい!そうです!きのしたさんですか」
きのした「そうです、わざわざ来てもらってありがとうございます」
狩野くん「いえいえ、俺が言ったことなので。よくこっちまで遊びにくるんですよ」
狩野くんの顔は可もなく不可もなく普通な感じでした。
身長が高く、きのしたが見上げて話す感じでした。
クマみたいだなって思いました。
きのした「お腹すきましたよね」
狩野くん「ですね~朝から何もまだ食べてないのでペコペコです」
空腹でさらにこの寒い中を歩かせるのは凄く申し訳ない気がしてきたので、
駅内の定食屋さんを案内しました。
そこでお腹いっぱいご飯を堪能しました。
一服しながら少し話をすることに
狩野くん「俺の友達、俺の姉ちゃんと結婚したんですよ」
きのした「おお~すごいですね」
狩野くん「俺も結婚したら、嫁さんが年上だな~って」
きのした「へ?そうなんですね。年上好きなんですか?」
狩野くん「年上にかわいがってもらうことが多いですね(笑)」
確かに狩野くんは笑うと可愛いし、年上のおばさまから好かれそうな印象を受けました。
狩野くん「きのしたさんは年齢気にします?」
きのした「あー、年上がわたしもいいなって思うけど。気が合うなら年下でも大丈夫かなとは思うよ」
狩野くん「俺の姉ちゃんより、きのしたさん年上なんですよ」
なんかわかんないけどグサッときました。
きのした「狩野くんはまだ若いのに結婚したいって思うんだね」
狩野くん「思いますね~友達が結婚して余計に」
きのした「あ~、お姉さんと結婚したっていう」
狩野くん「そうです。姉さん女房っていいですよね。俺もそうなるのかな」
きのしたを見て、にこにこする狩野くん。
えっと、なんか、もうきのしたと結婚する気でいるの?なんて自意識過剰で聞けないんだけど
狩野くん「あ、そろそろ出ますか」
きのした「そうですね~」
狩野くんがお金を全部出してくれました。
外に出て、お金払うよって財布を出したところ、「あ、じゃあ次のお店で奢ってください」って言われました。
奢りますって言ってもらえるのも嬉しいけど、こう提案してもらえるのも嬉しかったりします。
さて、困ったぞ。
次どうしよう問題です。
狩野くん「ファミレスとかあったらゆっくり話せるかなって思うんですけど」
きのした「ファミレス…」
大きな駅のくせに周辺に店などない。地方都市(都市?)
「俺、車出せますよ?」狩野くんが提案してくれたのですが、
きのした、もう知り合いじゃない男の車に乗りたくない問題。
相手の車に乗ることだけは避けたかった。
きのした「ちょっと歩かない?歩きながら話そうよ!」
寒いから駅の中入ったのに、何言ってんだ?て感じですね。
でも狩野くんは「いいですよ」って言ってくれました。
そして、ちょっとした繁華街まで歩きました。
繁華街のくせにファミレスないってまじ頭おかしいんじゃねーの、この街。
とりあえずカフェでも入る?と色々提案しましたが、狩野くんは乗り気じゃなかったので、ただただ散歩しました。
まじこんなとこまで運転してこさせて歩かせてきのしたは鬼畜なのか?
狩野くんも怒ってんじゃないのかと思うんですが、普通に話をしてくれて良い人だなって思いました。
狩野くん「俺、ここら辺もよく来るんですよ。友達と」
きのした「そうなんですね~、わたしあまりこの辺詳しくなくて、逆に狩野くんの方が詳しそうですね(笑)」
結局、狩野くんと歩いたのちにまた駅に戻るという諸行
ごめんね狩野くん。今思い出しても申し訳なさでいっぱいになるわ。
駅中のカフェにでも入る?て聞いたものの、さっきの定食屋さんでのご飯がまだお腹にいるので、駅のベンチに座って話をすることにしました。
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